服部内科診療所
医療法人
Hattori Internal Medicine Clinic
内科・糖尿病内科
「勝幡駅」から徒歩6分
愛西市古瀬町郷浦52
☎ 0567-25-5555
インフルエンザにご注意!
今年も(季節性)インフルエンザが流行する時期がやってきました。
インフルエンザの予防に気を付け、またインフルエンザになってしまった時は他の人にうつさないように気を付けましょう。

Q インフルエンザはいつ流行しますか?
A 日本では毎年12月~4月、ピークが1月末~3月上旬です。
なので、12月中旬までにはワクチン接種を受けることが望ましいと考えられます。
インフルエンザ流行レベルマップ(国立感染症研究所ホームページ)で、流行状況を確認できます。
Q インフルエンザを疑う症状は?
A インフルエンザでは、せき・痰・鼻水といった風邪のような症状が出るのに加えて、38℃以上の高熱であったり、筋肉や関節の痛み、全身倦怠感といった全身症状が急に出てくることが特徴です。微熱であってもインフルエンザである可能性はあり、特にインフルエンザの人と接したあとに風邪のような症状が出てきたら要注意です。
Q インフルエンザの予防は?
A 外出後には流水・石鹸で手を洗い、手についたインフルエンザウイルスを除去しましょう。アルコールによる手指衛生も効果的です。
空気が乾燥すると、気道粘膜のバリア機能が低下するため、インフルエンザになりやすくなります。加湿器などを使用して適切な湿度(50~60%)を保つようにしましょう。
Q インフルエンザの潜伏期間は?
A 1~3日程度です。
Q インフルエンザになったら、どのくらいの期間外出を控えたほうがいいですか?
A 一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。
排出されるウイルス量は解熱とともに減少しますが、解熱後もウイルスを排出するといわれています。排出期間の長さには個人差がありますが、咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、不織布製マスクを着用する等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。
現在、学校保健安全法(昭和33年法律第56号)では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています(ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません)。
Q インフルエンザのワクチンを打っていてもインフルエンザになることはありますか?
A あります。しかしワクチンは、インフルエンザを発症する可能性が減ったり、発病したとしても重症化しにくくなると言われています。
Q インフルエンザ治療薬の効果は?
A 症状の改善を約1日早め、肺炎や入院に至ることが少なくなる可能性があります。合併症のリスクが高い方は治療適応です。
Q インフルエンザの合併症のリスクが高い人とは?
A 下記に当てはまる人です。
・5歳未満の小児
・65歳以上の成人
・妊婦、産後2週間以内
・基礎疾患を有する人(慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、慢性腎疾患、慢性肝疾患、血液疾患、慢性神経筋疾患や神経発達異常、糖尿病などの代謝異常)
・免疫抑制状態である人
・19歳未満で長期にアスピリンを内服している人
・著しい肥満(BMI≧40)
・介護老人施設または長期療養施設に入所している人
《出典・参考文献》
厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html)
MMWR Recomm Rep.2011;60(1):1-24.
Lancet 2015;385:1729–37





